京都・日本三大祭り祇園祭の裏側を体験
先日、祇園祭の運営側のお手伝いをさせてもらう機会があり参加させていただきました。
とても貴重な体験だったので裏側の雰囲気をシェアしていけたらと思います!
まず、祇園祭とは京都三大祭りであり、日本三大祭りでもある非常に規模が大きくて伝統のあるお祭りです。
(日本三大祭り → 祇園祭・天神祭・神田祭。 京都三大祭り → 祇園祭・葵祭・時代祭。)
長刀鉾(なぎなたほこ)で有名な祇園祭ですが、他にも鉾や山、神輿、音楽など見どころがたくさんあります。
ぜひ一度訪れてみて生でその迫力と歴史を見てください!7月17日の前夜には主要通りを歩行者天国にして屋台などを楽しめます!
さて、今回自分がお世話になったのは北観音山という山鉾に携わる方々です。北観音山は、現在は後祭りの主役として7月24日を盛り上げています。また7月20日は曳き初め(ひきぞめ)といって15時ごろからきちんと動くか確かめるイベントもあります。この日は地域が参加するので一般の人も綱を引っ張ることができます。祇園祭は京都も日本も支援しているお祭りになります。なので曳き初めのときはアイスを無料で配ったりと大変に盛り上がります。
自分が参加したのは曳き初めとその前日の準備になります。
準備とは鉾を組み立て縄で結び固定して、松をたてるという作業でした。この松をたてる作業は特に印象に残っています。
完成後のイメージを先に貼っておきます。何も無いところから気を組み立てて最後は写真のようになります。
準備の日は雨だったのでブルーシートを被せて雨にかからないようにします。倉庫から1本1本パーツを出してきます。大きい木などは必ず2人で持って掛け声をかけて運びました。
安全第一を絶対のルールで作業は進められていきました。
序盤はあたふたして写真が取れていないのである程度組み立ててからの写真になります。
ほとんどの時間をこのガチガチに固定する時間に使います。ここで手を抜くと上に演奏する人(おはやし)が乗ったときに崩れてしまいます。崩れたら死んでしまいます。安全第一が本当に大切になります。
土台となる部分の固定が完了したら次は松を立てる作業に入ります。松とは、北観音山と南観音山のような山がつく鉾に取り付けられています。まっすぐに伸びたきれいな松が用意され鉾の上に松を飾る作業には圧巻されました。
何トンもある鉾を一度横に倒して松を固定してから横に倒していたのを立てます。ここからは大工の経験がある人が作業を進めていきました。釘を使わないので入念に固定していきます。てこの原理を利用してゆっくり倒していきます。知っている人は多いと思いますが一切機械を使っていないのがすごいところです!
ちなみに電線よりもゆうに高くなるので、ぶつかるところは祇園祭の為に電線をよこにずらします。京都が協力して祭りの運営が行われていくことが理解できる場面でした。
固定したしめ縄の間を縫って「えび」というものを作っていきます。お祭りが終わってから持って帰りたいという人がたくさんいました。一連の流れでしめ縄の使う量が半端じゃないなと感じました。お祭りが終わればしめ縄は全て切って捨てられます。毎年毎年、新しく用意しているということです。
エビがつけられたら最後は装飾をつけていきます。
しめ縄でたくさん固定したのは装飾で全て隠れてしまいます。ちょっと悲しいなとかおもいながらも、それが良いいいところでもあるなと感じました。努力は見せびらかすものではないと気づかされます。
いよいよ曳き初めです。上の写真が曳き初めの写真になります。本番さながらに大きい掛け声をかけて盛り上げます。本番は決められた人しか綱を引っ張ることが出来ませんが、曳き初めは一般の人がだれでも参加できるイベントになっています。見る本番とは違い、体験できる曳き初めは非常に盛り上がっていました。
来年は鉾に乗っている2人のように乗せてもらえるかもしれないので、是非みなさんも北観音山の曳き初めを体験しに来てください。
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